【コロナ禍からの反発】UAEは2022年度のGDP7.6%成長を達成

UAEのGDP成長率

ロイター通信は、アラブ首長国連邦は2023年3月2日、2022年のGDP(国内総生産)が7.6%成長し、2021年に記録した上昇率の約2倍になったと発表しました。主にエネルギー価格の上昇が、湾岸地域の石油輸出国の経済成長を支えました。

本記事ではUAEのGDP発表を踏まえ、今後のUAEの成長目標や年末に開かれるCOP28に関してまとめています。マクロ視点からUAEそしてドバイの今後の方向性を確認できます。

参照:Rachna Uppal. “UAE’s GDP grew 7.6% in 2022, econ minister says”. REUTERS. 2023-3-3. https://www.reuters.com/world/middle-east/uae-gross-domestic-product-grew-76-2022-minister-2023-03-02/,(参照2023-3-16 )

目次

今後のUAEの成長目標

UAEは2031年までに経済規模を2倍にし、炭化水素からの脱却を目指しています。

UAEの経済大臣はロイター通信のインタビューに対して目標達成のために、毎年7%のGDP成長が必要だと述べました。具体的には、二国間貿易協定を積極的に進めることやクリーンエネルギーへの転換の投資などを行うとのことです。

UAEは2022年の2月にインド、5月にイスラエル、7月にインドネシアなどなど世界の国々と二国間貿易協定を締結しました。イスラエルとは農産物、化粧品、医療機器、医療品などを対象に、両国間で取引する製品の96%について即時または段階的に関税が撤廃されると合意しました。

そして2023年の6月からは9%の法人税を導入するなどUAEは積極的な改革を進めています。2031年までに経済規模を倍増させるために、今後もこのような大きな転換点がなんどもあることが想定されます。

法人税の対象企業など細かな内容は以下の記事に記載しているのでご確認ください。

JETRO. “WTO・他協定加盟状況”. JETRO.2022-11-28.https://www.jetro.go.jp/world/middle_east/ae/trade_01.html, (参照 2023-3-16)

日本経済新聞.”イスラエル、UAEと自由貿易協定 対アラブで初”.日本経済新聞.2022-5-31.https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR319WH0R30C22A5000000/, (参照 2023-3-16)

COP28

UAEは2023年11月30日から12月12日に国連の主要行事であるCOP28気候変動会議を開催します。

議長にはUAE産業・先端技術相兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)最高経営責任者のスルターン・ビン・アフマド・スルターン・アール・ジャーベルが任命されました。環境団体などからは、化石燃料を生産する企業のトップがCOP28議長に就くことに批判もありましたが、ジャーベル氏は「エネルギー転換から逃げていない」とし、水素や二酸化炭素(CO2)の回収・貯留、電化などの事業を推し進め「2050年以前に排出の実質ゼロを達成しよう」と呼びかけました。

炭化水素からの脱却という目標に対しても、国をあげて化石燃料からエネルギー転換をしようという姿勢が伺えます。

おわりに

2021年と2022年のGDPの成長比較をするとコロナ禍からの大きな反発となったと言えるでしょう。

2023年は原油価格の先行き不透明感が増し、世界のマクロ経済環境も厳しいことから減速も一部では予想されいます。しかし、UAEの経済は着実に成長しており、エネルギーの転換などこれまでにどの国も成し遂げられなかったことを実現しようとしています。

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