ドバイでの株式投資

ドバイに来て挑戦したかったことの1つが株式投資です。
日本でも株式投資は可能ですが、日本では株式投資で得た利益に対して税金が発生します。
そのため、投資で大きな利益を得たとしても、利益から高額の税金を払わなくてはいけません。
この税金は株式投資だけではなく、仮想通貨やFXなどにも適用されます。そのため、仮想通貨ブームで利益を得た人がドバイへ移住するのもこの理由です。
本記事ではドバイ移住後にどのように株式投資を始めたのか、そして投資の注意点を紹介します。
日本の税金
日本では株式投資で得た利益には「譲渡益課税(キャピタルゲイン税)」と「配当課税(インカムゲイン税)」の、2種類の税金が発生します。つまり、株式を売却した際や配当金が出た際に、20.315%の税金を支払わなくてはいけません。
日本でも最近では、「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」など株式投資への非課税制度が広まっていますが、ドバイではそもそも税金がかかりません。
つみたてNISA
日本では投資への税金対策として「つみたてNISA」という制度があります。金融庁は「つみたてNISA」を以下のように説明しています。
つみたてNISAでは、毎年40万円を上限として一定の投資信託が購入可能です。各年に購入した投資信託を保有している間に得た分配金と、値上がりした後に売却して得た利益(譲渡益)が購入した年から数えて20年間、課税されません。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html
簡単にいうと、1年間のうち40万円分の投資には20年間課税しません、という制度です。
しかし、逆に考えると年間40万円以上の投資は課税対象となるのです。
資産形成を考えている人や大きな投資額を運用する人にとっては、この課税額の20.315%はかなりの額です。そのため、資産形成をより早く目指すのであれば、ドバイのように譲渡益課税や配当課税が無い国で投資を行うことが得策です。
ドバイで選んだ資産運用プラットフォーム
私がドバイに来て開設したのは「eToro」という資産運用プラットフォームです。
日本では耳にしたことがない方が多いかと思われます。
それもそのはず、日本居住者は新規口座開設が禁止されているのです。
eToroの会社概要
そもそもeToroとはどのような企業なのか。
eToroとはCFD取引専門の業者で、個別銘柄やETF、仮想通貨、コモディティ、為替など幅広い銘柄を扱っています。2022年にはユーザーが2850万人に達しており、世界的に注目を集めています。
| 本社 | キプロス・イギリス・アメリカ・オーストラリア |
| 研究・開発 | イスラエル |
| 創業者 | Yoni Assia, Ronen Assia, David Ring |
| CEO | Yoni Assia |
| 従業員数 | 1,700名 |
| 収益 | 12億ドル(2021) |
| 使用できない国 | https://www.etoro.com/customer-service/help/66648556/is-etoro-blocked-in-my-country/ |
日本で禁止されている理由(ソーシャルインベストメント)
日本での口座開設が禁止されている理由は明確でありませんが、一説にはeToroの特徴とも言える「social investment(ソーシャルインベストメント)」に原因があるとの見方があります。
eToroのサイトではソーシャルインベストメントに関してこのように説明しています。
Social investing lets our clients follow the financial investment activity of other clients, and use our CopyTrader™ system to replicate everything they do in real time. To support this process, the eToro platform operates with full transparency, displaying each client’s relevant data, such as gain percentage, risk score and portfolio composition.
ソーシャルインベストメントとは、eToro内の顧客が他の顧客の投資運用のポートフォリオをコピーできる機能です。
言い換えると、eToroの顧客は他の顧客が運用している銘柄や運用利益率・リスク値などのポートフォリオを閲覧できコピーできるのです。
そのため、日々の仕事で忙しく株式投資へ時間を避けられない人も、他の投資家リストのポートフォリオをコピーして運用することができるのです。また、ポートフォリオをコピーされた側の人も毎月数パーセント利益を受け取ることができるシステムです。
この機能に対して日本の金融庁が投資助言になると判断したため、日本でのeToroの使用は許可されていない可能性があります。投資助言は日本の「金融商品取引法第29条」に当てはまるため、免許を取得しなくてはいけません。
UAEでのeToroの立ち位置
eToroはドバイで評価の高いトレーディングプラットフォームです。
理由はUAEの銀行振り込みが1~8営業日で完了することや、3つの金融規制当局が背景で支援していることがあげられます。
eToroを支援する金融規制当局
- Australian Securities & Exchange Commission (ASIC)
- the Financial Conduct Authority (FCA)
- Dubai Financial Services Authority(DFSA)
2022年にはeToroの運営をUAEの首都アブダビにて「In-Principle Approval(原則承認) 」を受けました。そのため、eToroの立ち位置はこれからさらに顕著になり、UAEでのユーザー数がさらに増えることがで見込まれます。
eToroの手数料
eToroは私が主に考えている株式投資やETFsへの手数料が無料です。これが大きな魅力の1つです。
| 個別銘柄・ETFs(運用・仲介手数料など) | 0% |
| 引き出し手数料 | 5USD |
| 仮想通貨(売買時の手数料) | 1% |
| インアクティブ手数料(12ヶ月以上取引が無い場合) | 10USD/月 |
eToroの開設方法
eToroへの登録は私がドバイへ移住した後に行い、簡単に口座を開設することができました。必要書類が準備できた上で、口座開設の承認までかかった期間は約1週間ほどでした。
以下が必要書類です。
- パスポート
- エミレーツID
- 住所証明書
- UAE国内のケータイ電話番号
これらはドバイでの生活が始まった後にしか提出できない書類ですが、書類のみ準備できればあとは簡単に口座開設を行えます。
ドバイの投資で気をつけること
日本の税金を払わないためには、非居住者であるかどうかが大事になります。
租税回避に関しては、非居住者になる条件などを細かくこちらの記事でまとめていますので、ぜひご確認ください。

おわりに
ドバイにきて「sarwa」「Vested」などいくつかの証券口座を検討しましたが、私は「eToro」に決めました。
理由は3点あります。1つめに手数料が安い、2つめにeToroがUAEで承認されている、3つめにソーシャルインベストメントに興味を持ったためです。
私は長期分散投資のような貯金感覚で投資を行うため、この手数料が無いということで単純に日本と比べた場合、利益後の20%が引かれないという大きなメリットがあります。
ドバイや他の海外に移住する人にとって、魅力的な資産運用プラットフォームなので検討してみてはいかがでしょうか。
参考文献
“eToro gets approval to operate as broker in Abu Dhabi.” FinTech Global, 20 September 2022, https://member.fintech.global/2022/09/20/etoro-gets-approval-to-operate-as-broker-in-abu-dhabi/. Accessed 7 October 2022.
“Is eToro blocked in my country? – Help Center.” eToro, https://www.etoro.com/customer-service/help/66648556/is-etoro-blocked-in-my-country/. Accessed 7 October 2022.
“つみたてNISAの概要 : 金融庁.” 金融庁, https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html. Accessed 7 October 2022.