【いったい、いくら?】ドバイへ移住する基準と方法

ドバイへの移住に興味がある。しかし、ドバイの物価は物凄く高いイメージ。
「いくらあれば、どのような生活を送ることができるのだろう?」このような疑問を持つ人も多くいると思います。
日本人が単身でドバイへ移住することを想定し、1ヶ月間の生活費とその生活水準を紹介します。
生活水準の格差
UAE/ドバイにいる自国民と出稼ぎ労働者には大きな貧富の格差が存在します。
筆者はこれまでアメリカやヨーロッパで富裕層を目にしてきました。しかし、この国ではアラブ首長国連邦の自国民(エミラティス)全員が富裕層と言っても過言ではありません。例えば、外国人労働者は月間11万円で建設現場で働いている一方、エミラティスのほとんどが公的機関で働いており月間300万円近く稼いでいます。
つまり、エミラティスは単純に平均年収が3,600万円ほどだということが伺えます。

参考:indeed, 「Construction Laborer salary in Dubai」, https://ae.indeed.com/career/construction-laborer/salaries/Dubai (2022年8月17日)

参考:Guide2dubai, 「Dubai Salary and Pay Scale」, https://www.guide2dubai.com/living/expat-life/dubai-salary-and-pay-scale (2022年8月17日)
ドバイへ単身での移住を想定
ここからは日本人が単身で移住することを想定し、1ヶ月間に用意できる生活費とその生活水準を見ていきます。
生活費用には「家賃」「食費」「水道光熱費」「通信費」「保険医療費」「娯楽交際費」「交通費」「雑費」を含めています。
これ以外のビザの申請費用や銀行口座開設費用などは個人差があるので、ここでは省略します。
生活水準★☆☆☆☆
生活費:28万円(336万円/年間)
- 家賃(管理費・共益費を含む) :10万円程度
- 食費:10万円程度(8割自炊)
- 水道光熱費:1万5千円
- 通信費:1万円(ケータイ電話)
- 保険医療費:5千円
- 娯楽交際費:2万円
- 交通費:2万円
- 雑費:1万円
生活費で28万円を考える場合には、多くの面で節約をしなくてはなりません。
家賃を10万円以下に抑えるためにはダウンタウンでの生活は難しく、郊外なら物件を見つけられるでしょう。移動も基本的にバスとなります。そのため、毎回のちょっとした食材の買い出しにも疲弊してしまうことが想定されます。(ドバイは車社会なので)
この段階で考えるべきことは固定費を抑えることです。家賃・通信費・保険医療費の面で節約が可能です。家賃はドバイのオフシーズンとなる7月から9月に安くなるので、その時期を狙って年間契約をするとで長期間の固定費を抑えることができます。これは通信費も同様で長期契約することで、1ヶ月の費用を抑えることができます。
ここで記載した家賃から極端に下げることも可能です。しかし、その場合シェアルームや部屋の衛生面がよくないなどの問題も出てくるため、個人的にオススメしておりません。
生活水準★★☆☆☆
生活費:35万円(420万円/年間)
- 家賃(管理費・共益費を含む) :15万円程度
- 食費:10万円程度(8割自炊)
- 水道光熱費:2万5千円
- 通信費:1万円
- 保険医療費:5千円
- 娯楽交際費:3万円
- 交通費:2万円
- 雑費:1万円
生活費を35万円と考えた場合、住む場所を優先的に向上させるのがよいでしょう。
ドバイへ来た当初から郊外に住み続けてしまうと、ドバイの良さを体験できず人生の楽しみを見出しにくくなってしまいます。単身で来る人の多くは仕事が目的だと想定されるので、ダウンタウンに住み仕事へのモチベーションとなる生活を送ることをオススメします。ダウンタウンに住むメリットには、メトロでの移動が自由となり安価に行動範囲を広げることができます。
生活水準★★★☆☆
生活費:45万円/月(540万円/年間)
- 家賃(管理費・共益費を含む) :23万円程度(ダウンタウンでスタジオタイプ)
- 食費:10万円程度(8割自炊)
- 水道光熱費:3万5千円
- 通信費:1万円
- 保険医療費:1万5千円
- 娯楽交際費:3万円
- 交通費:2万円
- 雑費:1万円
月間45万円の生活費を用意することができれば、ダウンタウンでスタジオタイプの家を借りることができます。これにより、個人のプライバシーと安全性の両方を確保できます。
この生活水準を日本に置き換えると、東京23区内で一人暮らしをするイメージです。わがままを言えば、車があれば色々な場所へ行けるようになりますが、メトロとタクシーを使えばほとんどのことが解決します。
生活水準★★★★☆
生活費:55万円/月(660万円/年間)
- 家賃(管理費・共益費を含む) :23万円程度(ダウンタウンでスタジオタイプ)
- 食費:10万円程度(8割自炊)
- 水道光熱費:3万5千円
- 通信費:1万円
- 保険医療費:1万5千円
- 娯楽交際費:3万円
- 交通費:2万円
- 雑費:1万円
- 車:10万円
月間55万円の生活費を用意することができれば、ダウンタウンでスタジオタイプの家を借りることができる他、中古車を所有できます。購入する場合には頭金などで初期費用が多くかかってしまいますが、マンスリーでのレンタカーも利用可能です。
マンスリーのレンタカーの場合7万円ほどが相場で、そこに保険やガソリン代が追加されます。車があることで、ドバイ以外の他の地域にも気軽に足を伸ばすことができるなど、休暇をさらに楽しむことができるでしょう。
生活水準★★★★★
生活費:75万円(900万円/年間)
- 家賃(管理費・共益費を含む) :30万円程度(ダウンタウンでスタジオタイプ)
- 食費:10万円程度(8割自炊)
- 水道光熱費:4万円
- 通信費:1万円
- 保険医療費:3万円
- 娯楽交際費:10万円
- 交通費:5万円
- 雑費:3万円
- 車:10万円
月間75万円の生活費があれば単身でもとても豊かな生活を送れます。生活で困ることはまずないでしょう。出費に関して言えばドバイでは青天井です。豊かな生活をしようと思えばその分お金を使うことができるので、お金を使うことに苦労することはありません。
移住する際の助言
- 3ヶ月分の生活費は事前に持って行く
- オフシーズンに賃貸の契約を狙う
- 安くて良い保険に入る
移住用ビザ5種類と費用
- ビジネスビザ
→150〜200万円 - 投資家ビザ
→企業への出資または不動産3,000万円以上購入が対象 - 雇用者ビザ
→ドバイの企業へ就職したらもらえるビザ - リモートワークビザ
→約10万円 - フリーランスビザ
→50~100万円
これらの値段や条件はビザを取得するためのものとなります。金額はあくまでも参考価格で、中間業者によって費用が異なります。加えて、それぞれのビザには更新料が発生する可能性もあるので事前に確認しておくのが良いでしょう。
移住したほうがいいのか?しないほうがいいのか?
ドバイへ来る目的がビジネス(起業)や雇用される場合には移住が不可欠ですが、個人事業主やフリーランスの場合は一長一短です。移住をオススメできる人と、オススメできない人の特徴をまとめてみました。
移住をオススメできる人
- 安定した既存顧客がいる
- これから始まるインボイス制度へ向けて事前に準備を始めてる
- 世界で挑戦してみたい
移住をオススメできるケースは、既存顧客がいることで安定した収入がある人です。
日本に滞在している時のように気軽に面会することができないので、関係性の高いクライアントが事前に複数社いるとよいでしょう。
ドバイにてフリーランスとして働く人へインボイス制度に関して尋ねたところ、現時点では日本企業のインボイス制度に対する認知がまだ低いとのことです。制度自体が2023年の10月から始まるため、制度が始まり企業側が変化を認知し始めてから恩恵を得られると想定されます。今後さらにビザ費用や家賃などが高くなる可能性あるため、なるべく早い方が先行者利益としてよりスムーズにスタートできそうです。
移住をオススメできない人
- 収入が安定していない
- ファクタリングサービス(先払い)や融資を受けている
現時点で移住をオススメできないケースは単発での仕事がメインで、月の収入が安定していない場合です。
その中でも特に、融資やフリーランス向けのファクタリングサービス(先払い)を普段から利用する方は、これらのサービスを海外では使えなくなる可能性が高いです。そのため移住することがリスクとなります。移住してしまうと日本からの送金も一筋縄にいかないことも多いため、ドバイへ移住する場合には安定して事業を行える事が前提となります。
ドバイへの移住を考えている人へ
結論、年間500万円ほどを手取りで稼ぐ事ができればドバイへの移住をオススメします。しかし、ドバイを含め海外では不測の事態も発生するため、半年または3ヶ月間の生活費を余分に準備しておきましょう。
2023年10月から始まるインボイス制度を考慮すると、フリーランスの人が海外へ移住することはビジネス的に確実にプラスへ働きます。それ以外にも日本という国から抜け出すことで、自信の成長にも繋がることも確かです。
覚えておいていただきたいことは、ドバイへ移住したからといって自分のスキルや人脈が急に増えるわけではありません。そのため、移住後の将来設計は念入りに考えておきましょう。