UAEでの失業保険の加入が義務化。期限が過ぎると罰金もあります。

UAE(アラブ首長国連邦)では、2022年の新たな法律により公務員・民間の全従業員に対して失業保険の加入が義務付けられました。この新たな制度は2023年1月1日に開始され、従業員が2023年6月30日までに加入しなかった場合には罰金が科されますので注意してください。

この制度は、Involuntary Loss of Employment (ILOE)と呼ばれ、従業員が懲戒解雇や退職以外の理由で職を失った場合に経済的なサポートを提供することを目的としています。

6月30日の期限を過ぎると、加入しなかった従業員や法令に従わない他の関係者には罰金が課されます。未加入者への罰金は、従業員の給与や退職手当から差し引かれることになっています。

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罰金

以下はこの法令に違反した場合に課される3つの罰金と違反行為が示されています

  1. 400aedの罰金:2023年6月30日までに加入しなかった従業員に対して科される罰金。
  2. 200aedの罰金:保険料の支払い期限から3ヶ月以上遅れた場合に課される罰金。(この違反は保険証書の取り消しにもつながる可能性があります)。
  3. 1件につき20,000Dhの罰金: 従業員と共謀して失業保険給付を不正に受けた雇用主に対して科される罰金。

失業保険の対象者は、失業した場合に平均基本給の60%まで給付金を受けることができます。給付金は最大連続3ヶ月間支給されますが、請求するためには従業員は少なくとも12ヶ月連続で保険料を支払っている必要があります。また、ILOEの証明書は30日以内に提出しなければならず、その他の条件も適用されます。

失業保険料

保険料は従業員の基本給に応じて異なります。

  • 基本給がDh16,000以下の場合、年間でDh63(付加価値税込み)が必要です。
  • 基本給がDh16,000以上の場合、年間でDh126が必要となります。

加入方法

従業員はILOEポータル(https://www.iloe.ae/)または公式アプリを通じて失業保険に加入することができます。

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