チップの支払いは必要なのか?その相場は?in ドバイ

ドバイではチップの支払いが必要なのか?

国外旅行で迷ってしまう1つの習慣に「チップ」はないでしょうか?

日本には無い文化「チップ」。ホテルの枕元やレストランの会計時にチップを渡さないといけないという認識があっても、いったいいくら、どのタイミングで渡せば良いのか迷ってしまいますよね。本記事では、ドバイでのチップの払い方とその相場についてみていきます。

目次

ドバイではチップは必要ありません

まず初めに結論です。

【結論】ドバイでチップを払う必要はありません。

安心してください。ドバイでチップを払わなくても誰も文句を言いません!

アメリカ、カナダまたはヨーロッパにはチップ文化はありますが、ドバイに住む9割の人が近隣諸国やアジアからの移民です。そのため、これらの国々ではチップの文化は日本と同様になく、接客業として働く人もチップをもらえるとは期待していません。

北米やヨーロッパ出身の人を接客する場合、接客業の人はチップを期待してしまうかもしれませんが、アジア人からチップをもらえるとはほとんどの人は思っていません。

「チップ」とはそもそも何か?

そもそも「チップ」とはどういうものかというと、サービスに対するお礼です。

歴史的を振り返ると、ヨーロッパの貴族間で行われていたことが発祥のようです。アメリカ人がヨーロッパへ訪れた際に、自分達の方が文化的に優れていると見栄を張りたく(真似したく)、ヨーロッパ人よりも多くのチップを払っていたとのことです。この事がきっかけで、今でもアメリカ人はヨーロッパ人よりも多くのチップを払う傾向があります。

チップはレストランのウェイターやサーバー、タクシーの運転手、ホテルの清掃員やドアマンなどに支払います。受け取った人はこの額が給料とは別に自分の手取りになるため、サービス提供者側はより良いサービスを提供し多くのチップを稼ごうとします。

ここで覚えておいた方がいいのは、どの国でもチップは義務ではないという事です。良いサービスを受けられたらチップを払うべきですが、悪いサービスだった場合チップを払う必要はありません。

もしチップを払うとしたら、大体どのぐらいか?

ドバイで良いサービスを受けたなと感じたのなら、チップを払っても良いと思います。

ドバイの接客業の人は基本的に出稼ぎの人たちで給料も高くありません。彼らは自分や家族のために頑張って働いています。尚且つ、自分に対しても良いサービスを提供してくれたのであれば、チップを払い自分の感謝を伝えるのはとてもスマートだと思います。

アメリカは1ドル紙幣がありますが、ドバイには5aedからしか紙幣がないためチップを払う場合は5aedからをオススメします。(小銭でチップを払ってもあまり喜ばれません)

それぞれの場面でどの程度チップを支払うべきかをアメリカの相場感を見てみます。

ホテル

ポーターさんに重い荷物を運んでもらった場合などは、10aed程度(約370円)ほどを渡すのが相場です。また、部屋の清掃員さん為にも枕元にもそっと置いておくのが良いでしょう。

  • ポーター(荷物を運んでくれる人):10aed
  • 清掃員:5aed

レストラン

アメリカでは学生の場合は最低の10%でしたが、ちゃんとサラリーを稼ぐ大人になったら15%以上を払うという暗黙のルールがあります。親しくなったレストランの人が自分だけに特別なサービスをしてくれたら、奮発してより多くのチップを多く払ってもよいのではないでしょうか?

  • 合計金額(税抜価格)の15%~20%

タクシー

ドバイのタクシードライバーはチップをもらえることを期待しておりません。しかし、1日中タクシーを貸し切ったり、ツアーをお願いした場合などは昼食代や最後にチップを払っても良いかと思います。

  • 合計金額(税抜価格)の10%~15%

デリバリー

ドバイのデリバリーは暑い中バイクで食事を届けてくれます。決済にはデリバリー費は加算されていますが、配達距離が長い場合など心遣い程度に支払うのもよいかと思います。

  • 合計金額(税抜価格)の10%

スマートなチップの払い方

田中角栄元首相も1,000円・5,000円・10,000円のポチ袋を常に用意し、スマートなチップの支払いで多くの人の心を掴んだと言われています。チップをもらって喜ばない人はいません。普段お世話になっている、レストランやカフェ、清掃員さんにチップを渡し感謝を表現してみてはいかがでしょうか。

チップを渡したことをきっかけに、これからさらに良いサービスを提供してくれるかもしれません。私はチップを有効に渡し良い「人たらし」になるように心がけています。

チップを渡す時の英語

チップを渡す時にはただ、「Thank you」といってもいいのですが、少し言葉を添えるのがスマートでしょう。

  • This is for you. (こちらはどうぞ)
  • Thank you for your help. (色々とお手伝いありがとう)
  • Keep the change. (お釣りは取っておいてください)

good tipper/ big tipper(チップを多く払ってくれる太っ腹な人)な人と認識されたら気持ちがいいですね。

まとめ

ドバイにはチップの文化はありません。そのため、チップを払う義務はありません。しかし、お会計の紙を見るとgratuity(心付け:チップ)と書かれていることもありますので、チップ受け取る用意はあるようです。

普段お世話になっている行きつけのお店や店員の方へ、1つの新しい文化だと思い感謝を伝えてみてはいかがでしょうか?

是非、シェアしてね!
目次