【国籍によって給料が変わる?】ドバイの給料事情

ドバイの発展の裏側には発展途上国からの出稼ぎ労働者の存在は欠かせません。そして、ドバイで働く外国人の給料には、国籍や肌の色、出身地による差が存在するとされています。例えば、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどの国籍を持つ外国人は、同じ職種であっても高い給料を得ることができる一方、インド系の人やフィリピンなどの国籍を持つ外国人は、同じ職種であっても低い給料を受け取ることが多いとされています。
これらの情報は国はなかなか明らかにすることはできないため、明確なエビデンスがあるわけではないですが、実際にドバイに住んでいる人たちの意見を参考にまとめています。
給料の決定要因は従業員が持つパスポート

日本でも看護師の給与は仕事の責任や職務、そして個人の教育レベルや実務経験を考慮しても給料は低いと言われています。しかし、長年にわたって経験やトレーニングを積めば、給料は上がることは普通です。しかし、UAEやGCC諸国(バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア)では、2年の実務経験しかない看護師も、30年の実務経験と追加トレーニングを積んだ看護師も同じ給料を得ることができます。つまり、年齢や経験による優遇措置はなく、専門性を高めることで給与が少し上がる程度です。
給与の決定要因は、従業員のパスポート次第です。
私立病院と国営病院によって給料の違いもありますが、以下が国別の看護師の給料の例です。
看護師の例
- インド人:2,500aed(91,000円)
- フィリピン人:3,500aed(128,500円)
- アフリカ人:7,000aed(257,000円)
- マレーシア人:8,000aed(293,000円)
- アラブ人(レバノン、ヨルダンなど):10,000aed(367,000円)
- UAEの人:11,000aed(400,000円)
- ヨーロッパ人(イギリス、ドイツ): 16,000aed(587,000円)
- アメリカ人 (カナダ、オーストラリア) 18,000aed(660,000円)
つまり、最も給料が低いのはアジアのパスポート保持者で、最も給料が高いのはアメリカやカナダのパスポート保持者ということになります。
給料の決め方

上記の給料の決め方は2つあります。1つは従業員の母国の生活水準、2つめに出身国が持つ教育の質です。従業品の母国の生活水準とは、ドバイで受け取れる給料で従業員は母国で何を買えるのかということで、各国の物価やお金の価値から判断されていると言われます。そして、給料が高い欧米とアジアが持つ教育の質にも基づいていると言われています。
給料を上げるために
給料の低い外国人が給料を上げるためには、給料の高い国でパスポートを取得し就労を申請するということです。
例えば、インド人が英国で働き英国のパスポートを取得した場合、その人の給料は格段に上げることができます。それを知っているアジア人、特にフィリピン人の中には、パスポートを取得するためだけにカナダに渡航する人もいます。カナダでは数年でパスポートを取得できる最も簡単な国として知られているためです。そして、中東に移住し、カナダ人として仕事に応募し収入を倍増させるのです。
給料差別を解決できない原因
前提としてドバイ政府は外国人労働者の最低賃金の引き上げや、企業が経験やスキルを持った人をより高い給料で採用することを行っています。しかし、給料差別があったとしても解決できない原因があります。
給料差別に関しての法的手段を講じることが難しい
外国人労働者は、雇用主や企業の代表者によって脅されたり、追放されたりする可能性があります。ドバイに住む人はVISAを失効してしまうと、自分の国へ強制的に帰らなければなりません。そのため外国人労働者は法的手段を講じることができないとされています。また、ドバイでの裁判手続きは煩雑であるため、外国人労働者が法的手段を講じることが困難であるとされています。
日本人の給料

ドバイで働く日本人のほとんどは駐在員やエミレーツ航空の職員であったりと、ローカルの企業で働いている人は少ないです。そのため、正確な日本人の給料を把握するのは難しいですが、日本人のドバイでの給料はヨーロッパやアメリカ人と同程度またはそれより少し下だと言われています。
そのため、もしドバイのローカル企業で働く場合は、ヨーロッパやアメリカ人がその職種でいくらぐらい稼いでいるかを確認したほうが良いでしょう。
おわりに
給料の差別はドバイだけでなく、世界中の多くの国で起きています。国籍や肌の色、出身地によって差別があるという事実は、社会の偏見と差別を反映していると言えます。しかし、これが現実です。
私個人としては個人のスキルや経験に基づいて、公正かつ平等な報酬を受け取ることができる社会を目指すべきだと思います。しかし、実際に1人の外国人としてドバイで生活していく上で、この差別を理解し適応しながら生活をしなくてはいけません。将来的に日本人が給料の低い国にならないために、日々切磋琢磨しなくてはいけないと痛感します。