【2024年】ドバイでのラマダン時に気をつけるべきこと

2024年のラマダン時期が発表となりました。エミレーツ天文協会は、2024年のラマダン(断食月)を2024/3/10(日)に始まり、2024/4/8(月)に終わるだろうと発表しました。中東の旅をする際に少なからず影響があると思うので、ドバイをはじめ中東を訪れる際に知っておいた方がよい宗教上の儀式です。
ドバイでは年間を通して1番大きなイベントがラマダンです。今回はラマダン時にどのように過ごすべきなのか、どのような事に気をつけるべきなのか、そしてその楽しみ方を紹介します。
ラマダンとは?

海外旅行や外国での居住時に気をつけなくてはいけないことの1つに、その国の文化や宗教へのリスペクトがあります。日本では通用している常識も、海外では非常識の場合があるので気をつけなくてはなりません。
ラマダンとはアラビア語で「9月」という意味で、イスラム暦で数えて9月の1か月間、断食を行います。
昨年、2023年のラマダンは3月23日水曜日の夕方から開始し、4月20日木曜日の夕方に終わりました。
イスラム教の五行
Sawm(断食)
断食はイスラム教の五行のひとつである「サウム=斎戒(欲を戒める)」の意味が込められており、ラマダンの期間中は飲食だけでなく、喫煙、性行為、ケンカ、他人の悪口などを慎しまなければなりません。これらの欲求を抑えることで自制心を強め、貧しい人の苦しみを身を持って共有することで自己を鍛錬することが求められるのす。
Salat(祈り)
ラマダンの期間中は通常よりも多くの祈りを行います。
Iftar(断食を破ること)
Iftar(イフタール )とは、ラマダン(断食)において、夕食どきのお祈りの時間の後か、その日の最後のお祈りの後かに、その日初めて食べる夕食のこと。普段とは少し異なる料理となります。この食事をイフタールと呼び、家族や友人と一緒に食事を楽しむことが一般的とされています。
Zakat(善行)
Zakat(ザカト)とは本来「浄め」という意味があり、困窮者を助けるための義務的な施しを行います。そのため、イスラム教徒の人は財産の一部を必要な人々に寄付などを行います。
Eid al-Fitr(断食の終わりのお祭り)
ラマダンの終わりを告げるEid al-Fitr(イード・アル=フィトル)は断食を終えたことを祝い祝祭が開催されます。家族や友人が集まり、特別な食事を楽しんだり、贈り物を交換したりします。ほとんどのイスラム教徒は自宅や親せきの家でイードの初日を過ごす傾向があります。次の二日間は外へ出て祝賀するのでドバイは活気に溢れます。
なぜラマダンの日程は毎年変わるのか?
イスラム暦は太陰暦で、太陰暦の方が年数が短いため、毎年暦の日付が10日ずつ遅れます。
その結果、ラマダン月は毎年10日早く始まります。
イスラム教の信者の数

イスラム教の信者は世界で2番目に大きな宗教団体を形成しています。推定で18億人、世界人口の24%以上がイスラム教徒に該当する事になります。イスラム教はアジア、サハラ以南のアフリカ、北アフリカ、中東の26カ国で公式な宗教となっています。
イスラム教は地域的にも中東だけでなく、インドネシアやマレーシアなどのアジアやアフリカにも広がっています。そうした世界中の多様な人々がラマダンというひとつの宗教行事を共有することで、イスラム教徒としての一体感を感じ、宗教心が高まる期間だと言えます。
2024年のラマダン期間
2023年のラマダン期間
開始:2024年3月10日日曜日の夕方
終了:2024年4月8日月曜日の夕方
2024年のラマダンの期間は上記の通りとなります。この期間にドバイにいる人は、イスラム教の信者でなくとも最低限のマナーを守り、イスラム教の人に対する一定の敬意を見せる必要があります。
ラマダン期間中の労働時間
UAEの労働法によると民間企業で働く労働者は通常1日8時間、週48時間働くことが義務付けられています。しかし、ラマダン期間中は労働時間が2時間短縮されると法令にあります。この法令では非イスラム教徒の労働者もラマダン期間中は減給なしで労働時間を短縮する権利があります。
ラマダン期間中の飛行機
エミレーツ航空はラマダン期間中でも大きな値段の変動はありません。しかし、機内食にデーツが加わることやお酒の提供方法が変わるなどの配慮が見受けられます。
ドバイでのラマダン

2023年のラマダンに向け残すところあと1ヶ月となりカウントダウンが始まりました。ラマダンが始まると、ドバイを始めUAEの人々は国中でチャリティー活動が計画され、スフール(断食を開始する前に食べる食事)やイフタール(日中の断食を終え、最初に食べる食事)が日常生活の一部となり、これまでとは全く異なる生活習慣となります。
ラマダン中のドバイで気をつけるべき事5選

- 飲食と喫煙
- 服装への配慮
- 職場での配慮
- レストランや娯楽施設の営業時間
- 公共の場でのエチケット
1. 飲食と喫煙
断食の期間中(日中)は公共の場で飲食や喫煙をすることが禁じられております。ドバイには多くの人種がいることは間違いないですが、宗教を問わず公共の場での断食の遵守は義務とされています。
これは移動中の公共交通機関や自家用車の中でも対象となるので、普段以上に気をつけましょう。
2. 服装への配慮
ドバイは3月から4月のラマダン期間でも気温が高くなりますが、ラマダンは自制心を強める節制の期間であるため、普段以上に露出度の高い服装は控える気配りが求められます。丈が極端に短い服、胸元が開いている服、体にフィットした服は避けるのがオススメです。
3. 職場での配慮
断食の期間中は社員の疲労度が高くなることが想定されます。そのため、重要な仕事は午前中の集中力が高い時間帯に行うなどの考慮が必要となります。
普段はカフェやランチをしながらのミーティングをする人も多くいると思いますが、この期間中は控えるのが良いでしょう。非イスラム教徒が飲食をすることは許されていますが、断食中の同僚の前では避け、席を外して少し離れた場所で取るのが礼儀正しいです。
4. レストランや娯楽施設の営業時間
ラマダンの期間中はレストランがイフタール(日中の断食を終え、最初に食べる食事)の準備の準備で忙しくなることで、営業時間が変わることがあります。日本人の場合、仕事後にバーでお酒を楽しむ方も楽しまれる方もいると思いますが、多くの場所で禁止されるので、予定のある方は事前にお店へ確認するのがよいでしょう。
また、日本食レストランや韓国レストランでは豚肉の提供をしている店もありますが、この期間中は極力注文を避けましょう。
5. 公共の場でのエチケット
ドバイでは普段、公共の場で手を繋ぐ程度のことは許容されていますが、ラマダンの期間中は公共の場でのスキンシップを普段よりも控えるのが良いでしょう。
日本人は周りの人を意識する人が多いので問題は無いと思いますが、ラマダン期間中は周り人のことをより意識し、気をつけるのがよいでしょう。
おわりに
2023年のラマダン開始まで残り1ヶ月となりました。ドバイのモスクへ行くと非イスラム教徒でも参加できる場所もあるので、違った文化を体験できるという側面から積極的にラマダンに参加するのも良いでしょう。
ラマダン期間中は観光目的の人は少なくなることが見込まれますが、日本で体験できない文化を体感し知見を広げるには良い機会になること間違いありません。